土用の丑の日にうなぎを食べる風習

投稿者 : 石松佑梨 on

土用の丑の日とは?

土用の丑の日とは、土用の期間におとずれる丑の日のことです。

土用とは五行説の思想で、立春、立夏、立秋、立冬直前の約18日間の「期間」を指します。
五行説とは、古代中国に端を発する自然哲学の思想で、
万物は火・水・木・金・土の5種類の元素からなるという説です。

 木:木の花や葉が幹の上を覆っている立木が元となっていて、
 樹木の成長・発育する様子を表す。「春」の象徴。

 火:光り煇く炎が元となっていて、
 火のような灼熱の性質を表す。「夏」の象徴。

 土:植物の芽が地中から発芽する様子が元となっていて、
 万物を育成・保護する性質を表す。「季節の変わり目」の象徴。

 金:土中に光り煇く鉱物・金属が元となっていて、
 金属のように冷徹・堅固・確実な性質を表す。収獲の季節「秋」の象徴。

 水:泉から涌き出て流れる水が元となっていて、
 これを命の泉と考え、胎内と霊性を兼ね備える性質を表す。「冬」の象徴。

現代では一般的には土用の丑の日というと「夏」の土用の丑の日を
指すことが多いですが、本来は各季節ごとに「土用の丑の日」は存在しています。
さらに土用は毎年違うので土用の丑の日も毎年変わります。
今年の夏の土用の丑の日は7月21日8月2日の2日で、
それぞれを一の丑、二の丑と呼んでいます。

 

土用の丑の日にうなぎを食べる習慣?

暑さが厳しく夏バテをしやすいこの時期は、
昔から「精の付くもの」を食べる習慣があり、土用しじみや土用もちなどの言葉が今も残っています。
土用の丑の日にうなぎを食べる習慣が広まったのは江戸時代でした。

うなぎ屋から「夏に売り上げが落ちる」と相談を受けた平賀源内が、

 

店先に

「本日丑の日」

 土用の丑の日うなぎの日

食すれば夏負けすることなし

 

という看板を立てたところ大繁盛したことがきっかけと言われています

また、「本日丑の日」は、日本初のコピーライティングともいわれています。

 

旬の食材コラム

レシピ『溢れるいくらのサーモンフライカレー』

石松佑梨

旬のきのこをふんだんに使ったカレーに、とんかつではなくサーモンフライを添えました。 カレーがついたサーモンフライに、いくらタルタルソースをたっぷりかけると… 食べた人にしかわからない口福感が広がりますよ。 サーモンフライ 材料(2人分) サーモン30g×6切/下味:塩、こしょう/衣:小麦粉、卵、パン粉/揚げ油 作り方 ①サーモンは塩とこしょう各少々をふり、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつけます。 ②フライパンに油を入れて中火にかけます。 ※少量のパン粉を落としてみてすぐにシュワッと浮き上がれば温度もOKです。 ③①を②に入れて、薄く色づいたら裏返して、さらに3~4分揚げ、きつね色になったら取り出して油をきります。 ●いくらタルタルソース 材料(2人分) 玉ねぎ1/2個、ディル、ゆで卵1個、マヨネーズ大2、いくらの醤油漬け大2 作り方 ①みじん切りにした玉ねぎは、塩少々をふって3分置いた後に軽く水気を絞ります。 ※玉ねぎは紫玉ねぎを使うと、辛味が少なく彩りも美しいです。 ②ボウルにゆで卵を入れ、フォークの背で粗めに潰します。 …

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料理レシピ